麦芽糖（マルトース）は、トウモロコシや小麦などに含まれるデンプンからつくられる二糖類（ブドウ糖（グルコース）が２つくっついた形をしています）のひとつです。
お米を噛んだときに甘く感じるのは、お米のデンプンが、唾液に含まれるアミラーゼという酵素で分解されて、この麦芽糖（マルトース）になるからなのです。当然、その後はブドウ糖（グルコース）まで分解されるのでカロリーもあります。
麦芽糖（マルトース）は砂糖（ショ糖：スクロース）の１／３くらいの甘味を持つと言われ、温和で上品な甘味が特長です。
また、麦芽糖（マルトース）はミュータンス菌などの栄養になって乳酸をつくり、虫歯の原因となります。ということは、お米などのデンプンなどを食べれば、お口の中で麦芽糖（マルトース）に分解され、虫歯になる可能性があるということ。甘くないからって、食べて歯磨きをしないのは虫歯のもとです！
一方、麦芽糖（マルトース）を還元（水素を付加）したものは還元麦芽糖（マルチトール）と呼ばれ、これはカロリーが低く虫歯になりにくいので、いろいろな食品に幅広く使用されています。
麦芽糖（マルトース）と還元麦芽糖（マルチトール）を混同している方が多いので注意が必要ですね。